「新型コロナウイルス感染症(Covid19)について」

 

3/1に開催予定であった呼吸ケアセミナーを中止することになってしまい申し訳ありませんでした。今は、皆さんとともにJRCNも含め、日本の医療の全力を傾けて新型コロナウイルスを制圧しましょう。

 

 今、流行っている新型コロナウイルス感染症(Covid19)は確かにやっかいなウイルスです。軽症者も多いので本当にどこにいるか分かりません。致死率は1-2%前後と考えますが高齢者では重症になりやすく、ARDSの様な状態になります。また、家庭内感染が起こりやすいですが院内感染も多く報告されています。医療者がウイルスに罹患すると軽症であっても病院を一時閉鎖しなければならなくなり影響ははかり知れません。医療従事者として決して罹患しないようにしなければいけません。

 

新型コロナウイルス感染症(Covid19)に対する医療従事者としての心構え

・新型コロナウイルスに関して正しい情報を一般の人たちに理解してもらい、広げる。
・20%は重症化するので、その見極めを正しく行う。
・医療従事者自らが罹患しないようにする。

 

一つ一つ具体的に考えていきましょう。

 

新型コロナウイルスに関して正しい情報を一般の人たちに理解してもらい、広げる。
  今、新型コロナウイルスで分かっていること。
   ・けんせん
   ・潜伏期は平均で約5日間(1-14日間)
   ・感冒様症状(発熱、咳、咽頭痛、鼻汁)が主症状である。
   ・倦怠感が強いことが特徴。
   ・それらの症状が長く、約7日ほど持続する。
   ・約8割は自然の軽快し治癒する。
   ・約2割は重症化する。特に高齢者や基礎新患がある場合は重症化しやすい。
   ・死亡率は國の医療状況により異なるが1-2%ぐらい。
 一番重要な点は、このウイルスは飛沫・接触感染であると言うことです。とにかく手洗い。

 このウイルスはアルコールや石鹸で死んでしまいます。とにかく、患者さんと接したら手洗い、不特定多数との接触があったら手洗い、家に帰ったら手洗い、トイレに行ったら手洗い、食事の前後と手洗いをしてください。マスクに関しては、咳やくしゃみなどがある場合は飛沫を防ぐためにするようにして下さい。また、狭い空間にいる場合は、人からの飛沫を防ぐ効果があるかもしれません。空気感染ではないので、町中を歩いていてもマスクによる感染予防効果はありません。
 新型コロナウイルスは80%は軽症で風邪のように治っていきます。日本と海外では対応が異なります。日本では風邪のような症状の場合、自宅で休んでいる事を推奨しています。会社や学校、もちろん病院にも行かないようにして下さい。その理由は、症状の軽い人々が病院に殺到し、検査し、陽性になったら入院することになります。医師や医療従事者、ベッドなどの医療資源には限りがあります。許容範囲を超えると医療崩壊になります。それが武漢や韓国、イタリアなどで起きている事です。また、軽症の方は結局安静で良くなるので、特別な医療は必要ありません。自宅で休んでいただくのが一番です。ただし、その時に注意しなければ行けないことが家庭内感染の防止です。このウイルスは家庭内感染を起こし安いことが分かっています。患者さんとの接触や接触した物への消毒、部屋の換気などに注意しなければ行けません。
 
20%は重症化するので、その見極めを正しく行う。
 このウイルスのやっかいな所は、初期は通常の風邪(感冒)やインフルエンザと同じ症状であることです。元々、コロナウイルスは感冒の原因としてありふれたウイルスです。その段階で見極めることは難しいです。ただ、新型コロナウイルス感染の場合は症状が持続する特徴があります。感冒やインフルエンザは3日目ころから症状が軽くなってきます。その為、4日目の状態が重要なのです。
 重症化する新型コロナウイルスにはある傾向があるようです。
 - 高齢者。
 - 高血圧・糖尿病など基礎疾患を有している。 
 - 長引く発熱やだるさ。
 - 呼吸困難などの症状が出現。

 

その為、厚労省からは、
 37.5度以上の発熱が4日間継続した場合
 基礎新患がある場合は、2日間症状が持続した場合
 呼吸困難などの自覚症状が強い場合
などは、きちっとウイルス検査など設備が整っている病院で調べてもらうことになっています。

 

医療従事者自らが罹患しないようにする。

 医療従事者が罹患すると病院内感染が起こり、病院を閉鎖しなければならない事態になる事もあります。余りにも影響が大きすぎます。医療従事者のプライドにかけても、新型コロナウイルスにはかからないようにしましょう。
 新型コロナウイルスは飛沫・接触感染です。2m以内で患者さんと接する場合は、マスクをし、手指消毒を徹底する。
 不特定多数の集まるところ、特に密集した空間・換気の悪い場所には行かない(ライブハウス、カラオケ、ジム、雀荘、パチンコ屋など)。
 今は、不要不急の外出は控えるべきでしょう。

 

皆様も大変だとは思いますが今の状況を乗り切りましょう。その為には、医療崩壊を起こさないように我々が元気に自分のやるべきことをきちっと誠実に行うことが重要です。

 

今後も、新しい情報が入りましたら適宜情報共有したいと思います。

 

以上


日本呼吸ケアネットワーク(JRCN)理事 金子教宏